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anmiccoについて

25年間、福祉の現場で。

私はこれまで25年間、福祉の現場で高齢者や障がいのある方々と向き合いながら、「食べることの幸せ」について深く考えることを経験してきました。日々の介護の中で、噛むことや飲み込むことに不安を抱える方にも、もっと安心して美味しいものを楽しんでほしい——そんな思いが、私の原点です。

金沢と和菓子のある暮らし

豊橋に移り住む前、長きに渡り暮らした金沢では、和菓子が季節や文化と深く結びつき、日常にやさしく彩りを添えてくれていることに気づきました。美しい器、庭の草花、風景とともに味わう和菓子は、ただの「食べ物」ではなく、心を整えるひとときでもあります。

進化するおはぎとの出会い

金沢から豊橋に、そんな中で出会ったのが、“進化するおはぎ”でした。伝統を大切にしながらも、食べる人の体と心に寄り添ったやさしい形へと進化するおはぎ。自然な甘さ、見た目の華やかさに心を動かされ、私はこのおはぎを届ける道を選びました。

花のようにおはぎに想いを込めて

一輪の花が誰かの心を癒すように、私のおはぎも、誰かの生活に小さな温もりと彩りを届けられる存在でありたい。食べる人の笑顔を想像しながら、一つひとつ、花を咲かせるように丁寧に作っています。

店主 中井美津子

anmicco(アンミッコ)の由来

アンミッコ(anmicco)は、イタリア語で「目配り」「心配り」「小さな光」という意味があります。
この言葉に出会ったとき、どこか自分の歩んできた道と重なる気がしました。

人の気持ちは、言葉よりも小さな仕草や表情で伝わることがあります。
長く福祉の仕事に関わる中で、そんな“さりげない優しさ”がどれほど人を支えるかを見てきました。
その想いを、日々のお菓子づくりにも重ねています。

誰かの心にそっと寄り添えるように。
食べる人の一日に、ほんの少しの光が灯るように。
そして、その光がまた誰かのやさしさへとつながっていくように——。

アンミッコは、そんな小さな循環の中で生まれ、これからも静かに咲き続けていきたいと願っています。